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部長日記 15 神経学会総会2 大内さんとの会話: 神経学とバッハ、モーツァルト

学会参加での楽しみの一つに、恩師や旧友との再会があります。今年の学会でも沢山の先輩方と再会を果たし、感動と勇気とお励ましをいただきました。中でも今年のハイライトは、長く神経学会の事務を切り盛りしてこられた大内さんとのお話。大内さんは学会員のことが一人残らず頭に入っているという驚くべき博覧強記のひと。お世話になった方は沢山いるはずです。

実は彼女は大の音楽好きで、小生の東京でのバッハ演奏会に20数年来足を運んで下さっている大切なお客様なのです。彼女が神経学会事務局を引退するとのお話を聞き、これからもコンサートにいらしてくださいねと、ご挨拶に伺いました。そのときの顛末・・・大内「神経の先生方には音楽のお好きな方が多いですよねぇ、いろいろな楽器に巧みな方も多い。どうしてなのかしら?」。小生「神経の先生方は構造的でかつ美しいものに憧れるからでしょう。神経学の現場ではですね、美しくない考え方や不調和な所見の組み合わせには間違いがあると感じるものなのです。不快感が残る。そこが音楽と同じです。」「神経学って堅固で論理構造の上になり立ってますよね。音楽で云えばバッハ。構造美の極まり。しかも、綴れ織の糸一本一本の流れが自然で必然。モーツァルトのような自然な流れの美しさを求めるのが神経学なんですよ。診断や研究の過程で不協和音や濁り、流れにそぐわない所見は、その解決がない限り美にならないです。何かに間違いがある、と感じるのです。だから、神経の医者がバッハやモーツァルトに取り付かれるのはごく自然のことだと思いますよ。」大内「あらー、そうなのねー・・・(ホントかしら???の表情)」。・・・この会話を通じて、神経学はバッハとモーツァルトと同じの基盤のうえにあるのだ、と小生は確信してしまいました! 県病神経内科をBach-Mozart Department of Neurologyとでも呼ぶことにしましょうか.L1030112

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