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論文発表- Neuroscience Letters

三木先生の学位のお仕事が、Neuroscience Lettersに掲載されました。県病ではたらきながら、大学院生として研究もおこない、大変そうでしたが、これで大学院も無事卒業できそうです。

Clinical availability of skin biopsy in the diagnosis of Parkinson’s disease

○三木康生(Yasuo Miki, Masahiko Tomiyama, Tatsuya Ueno, Rie Haga, Haruo Nishijima,, Chieko Suzuki, Fumiaki Mori, Mitsuomi Kaimori, Masayuki Baba, Koichi Wakabayashi)

Neurosci Lett. 2010 Jan 29;469(3):357-9.                   

 

パーキンソン病の臨床診断は神経学的所見とL-dopaの反応性に基づいて行われる。しかし、パーキンソニズムを呈する他疾患を鑑別するため補助検査が必要となる場合がある。パーキンソン病の病理学的特徴はLewy bodyであり、病理学的検討でリン酸化α‐synucleinは皮膚など末梢の自律神経にも蓄積することが報告されている。今回パーキンソン病の診断において皮膚生検が有用であるかどうかを検討するために、我々は生検皮膚のLewy pathologyを評価した。The United Kingdom PD Society Brain Bankの診断基準に基づきパーキンソン病と診断した患者20人の前胸部および下肢外踝上方10センチの部位で6mmのパンチバイオプシーを行った。10%ホルマリンで48時間固定した後、パラフィン包埋した。生検部位より各々連続6切片を作成、そのうち30µmをあけて3切片を選び、患者につき計6枚をリン酸化α-synuclein抗体を用いて染色した。2人の神経病理医が検鏡しともに異常と判断したものをα-synuclein陽性と判断し、20例中2例(10%)で認められた。いずれも生検部位は前胸部であった。1例は罹病期間3年の64歳女性で、Hoehn-Yahr stage 2、UPDRS 2。もう1例は罹病期間10年の61歳男性でHoehn-Yahr stage 4、UPDRS 64であった。陽性患者において罹病期間や重症度において一定の傾向は認めなかった。

パーキンソン病の診断において本法は十分ではないと考えられたが、生検皮膚において初めてLewy pathologyを示すことができ、今後さらなる検討が必要と考えられた。

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