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部長日記 11

2月 12th, 2010

新年早々3つの研究会に参加しましたのでご紹介します。

まず、1月21日(木)には既報のごとくCVDの研究会が開かれ、当科羽賀Dr.が昨年の当科脳梗塞患者で発症から治療開始まで要した時間についての調査結果を報告しました。二百数十名の患者中t-PA治療が実施できたのはわずか5名、全体の2%に過ぎず、治療開始までの時間をどうすれば短縮できるか、大きな課題が浮き彫りにされました。小生カメラを持参したのですが、羽賀Drの熱演に圧倒され、我に返ったら彼女の話はすでに終わってました。羽賀先生ごめんなさい。特別講演は岩手医大の寺山靖夫教授で、新しい脳梗塞治療ガイドラインを基に、ご自身の脳梗塞診療に関する理念を述べられました。太平洋戦争中のゼロ戦とグラマンの設計思想などを引き合いに、ユニークな視点からガイドライン設定の背景やそれに囚われすぎた場合の問題点についてご意見を述べられました。小生は、それなりの立場にある先生が「治療ガイドライン完成すなわち治療法確立」とおっしゃるのを聞いて、ビックリしたことがあります。寺山先生のお話はそれとは全く逆の、苦悩する臨床家の琴線に触れる説得力に富むものでした。

23日(土)は「動画で学ぶ青森神経症候研究会」でした。文章では形容しがたい舞踏運動、チック、Oculogyric Crisis、Kojewnikoff症候群 などのビデオを見ながら特別講演の福島医大宇川教授も巻き込んで白熱した議論が飛び交い、2時間の予定が3時間に超過するほどの興奮のひと時でした。「青森」と銘打ったのですが、蓋を開けたら函館や秋田、岩手からも先生方が駆けつけられ、「青函・北奥羽」に名称を変えようと思ったほどです。なお、宇川先生は厳しい質問やご意見を真正面から投げかけることで有名な方ですが、小生は先生のご発言の端々に臨床神経学とその周りで悩める亡者どもに対する先生の「求愛」の心を感じました。日本的付和雷同を排斥する姿勢にも大賛成です。写真は研究会終了後に宇川先生を囲んだ一こまです。

最後に、26(火)27(水)の両日、英国大使館の会議室で「UK-JAPAN脳機能解析ワークショップ」なるCLOSEDの会がありました。尾崎 勇先生が10年数来続けてきた脳磁場解析の共同研究者として小生も大使館からご招待に預かったのです。領事部には留学前に行ったことがありますが、大使館の構内を歩けるのは初めてなので、興味津々出かけた訳です。その塀の内側は、うっそうと生い茂る木々の中に石造りの家が散在する、まことに英国村でした。Reception Roomは質素だがサロンコンサートでも似合いそうなエレガントな造り。ワークショップは新しいホールで行われましたが、講演途中の合間合間に質問だの議論だの笑いさえ入る種類のアットホームな雰囲気でした。そういえば、宇川先生もLondonで勉強された方でしたね。英国流の議論は上下関係やポーズにはとらわれない自由さが取りえです。1001 動画研究会s

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