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海外医療視察研修報告

当科の西嶌先生が、海外医療視察研修に参加し、スペイン フランスの病院を視察してきました。その報告です。

はじめに 

去る平成22年1月21日から1月28日までの期間に、平成21年度海外医療視察B研修が行われ、若輩ながら参加させて頂きました。スペインのバルセロナ市、フランスのニーム市、同じくフランスのパリ市を訪れ、各地の地域医療の中心となっている公立病院を視察しました。このような得難い機会を与えて下さった吉田茂昭院長、馬場正之部長、関係各位の皆様に深く感謝しております。

スペイン、バルセロナ市 

平成22年1月22日バルセロナ市北部のバルダエブロン大学病院を訪れ、病院視察を行いました。スペインの公的保険制度に加入していると、居住地区によってかかりつけ医が指定されます。緊急時を除くと、かかりつけ医をまず受診し、その紹介によって専門的な治療が可能な病院を受診できます。しかしながら、通訳のSuzukiさんの言によれば、大概のかかりつけ医は「患者の扱いが雑」で、「レントゲンを撮るのに3か月も待つ」そうです。従って、裕福でなくても、私的な個人保険にも加入する人が多いようです。

バルダエブロン大学病院 

カタルーニャ自治州政府は同州をいくつかの地方に分割して管理しており、バルセロナ地区はその一つであります。バルセロナ地区がさらに4地区に分割されており、北部地区の中枢病院が、今回訪れたバルダエブロン大学病院です。50年以上前に開設されています。1200余床を有しており、地区における専門的医療の提供のみならず、研究、教育にも力を入れています。病院の特徴としては、救急医療が充実しており、ヘリポートも完備しています。またやけど患者用の病棟が有名です。地方柄か、ジプシーなどの多様な階層の患者を多く受け入れていました。院内見学としては、2009年に開設あるいは新装された内視鏡部をみせて頂きました。印象的だったのは麻酔科医が5-6人も登場したことです。

感想 

総合した感想としては、個々の問題点やそれに対する取り組みに関しては、日本での医療事情や改革への取り組みと比べて特に目新しい点はなかったように思いました。しかし、州自治政府が地方全体の医療を管理しており病院も5年計画での改革を目指している点で、変革の方向付けが明確で、かつその方向へ着実に歩みを進めているという印象を持ちました。

おわりに

ほかの2か所の病院の視察につきましては、当院での報告書、あるいは、研修団としての正式な報告書(全国自治体協議会雑誌に掲載予定)をご覧頂ければ幸いに存じます。

院内見学の際に案内してくださった内視鏡部のJose Ramon Armengol-Miro先生、病院視察を手配して下さりかつ市内の様子を私達に見せることにも熱心だったティ・シィ・アイ・ジャパンの稲葉正幸様、通訳のSuzukiさんに感謝します。また、忙しい中快く送り出してくれた当院神経内科の皆様に感謝致します。

有難うございました。        (西嶌記)

Author: Categories: 診療日記 Tags:
  1. 稲葉正幸
    3月 4th, 2010 at 09:47 | #1

    西嶌 先生
    TCIの稲葉です。御blogを偶然にみつけました。アタシのことを掲載していただいて、ありがとうございます。ナントカ冥利につきます。これからも、よろしくお願いします。

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