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論文発表

10月 13th, 2009

三木先生の論文がMovement Disordersに掲載されました。

Incidental Lewy Body Disease Restricted to the Heart and Stellate Ganglia

○三木康生 (Yasuo Miki, Fumiaki Mori, Naohito Kuroda, Satoshi Orimo, and Koichi Wakabayashi)
Movement Disorders (2009)  Sep 30

Α-synucleinはLewy body (LB)やLewy neuritis (LN)を構成する主要な構造物であり、パーキンソン病(PD)の病理学的特徴である。α-synucleinは中枢神経系および末梢神経に蓄積するが、パーキンソン病やdementia with Lewy bodyにおける神経の変性は中枢神経より始まり、後に末梢神経を変性たらしめると考えられている。さらに、PD症状を示さない60歳以上の男女にもLBが出現することが知られていて、incidental Lewy body diseaseと言われる。Braakらによれば中枢神経系におけるα-synucleinの蓄積は迷走神経背側核と嗅球に最初に起こり、その後脳幹では延髄から中脳へと上行性に進行し、大脳皮質では側頭葉前内側部から側頭葉外側皮質、島回、帯状回、前頭前野へと広がっていく。しかし、未だLB病変がどこから始まり、そしてどのように進展するかは分かっていない。
今回、我々はPD症状を呈さない若年男性剖検例を経験し、LBsとLNsは交感神経節と心臓交感神経のみに限局していた。本例におけるLBの病変はPDにおける心臓交感神経のα-synucleinの蓄積と同一線上にあると考えられ、PDの過程で末梢自律神経は下位脳幹と同時あるいは以前に標的とされる可能性があると考えられた。

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