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論文発表ーNeuropathology

11月 2nd, 2012

三木先生の論文が、Neuropathology誌にacceptされました。

Miki Y, Tomiyama M, Haga R, Nishijima H, Suzuki C, Nishijima M, Midorikawa H, Sannohe S, Kurotaki H, Wakabayashi K, Baba M. Fatal subarachnoid hemorrhage caused by Aspergillus arteritis without angiographic abnormalities. Neuropathology. 2012 Oct;32(5):566-9.

眼窩先端症候群及び肥厚性硬膜炎で発症し、くも膜下出血で死亡した76歳男性を経験した。繰り返し血清アスペルギルス抗原を検査したが、陰性であった。剖検時、肉眼的に両側シルビウス裂を主体に広範なくも膜下出血を認めた。しかし、主要血管に動脈瘤を認めなかった。視神経周囲の硬膜ではアスペルギルスが多数浸潤していた。一方、右中大脳動脈の血管壁は内弾性板が破壊されており、拡張することなく血管壁の全層に好中球、アスペルギルスが浸潤、壁構造を破壊していた。アスペルギルス血管炎によるくも膜下出血と確定診断した。 
一般に頭蓋内真菌感染症では動脈瘤破裂によるくも膜下出血を起こす事が多く、本例
の様に血管炎で起こすことは稀である。さらに、本例では頭部3D-CTAや脳血管造影検査では動脈瘤を認めなかった。過去にアスペルギルス血管炎でくも膜下出血を起こした症例は6例報告がある。しかし、脳血管造影検査で血管壁の異常を認めなかった症例はEndoらの1例のみであり(Endo T et al. Neurosurgery 2002.)、本例は極めて稀な1例と考えられた。浸潤性アスペルギルス症を疑う患者くも膜下出血を起こしたにも関わらず脳血管造影検査に異常を認めない場合は、アスペルギルス血管炎を疑う必要がある。

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