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部長日記 2011年7月  Peripheral Nerve Society

7月 18th, 2011

米国ワシントンDCで開かれたPeripheral Nerve Society(PNS)に行ってまいりました.今回は世界各地から400名を越す参加者が集る盛況な会でした.小生は本邦から唯一のPNS学会誌編集委員でもあり,また,今回の学会長Cornblath教授(Johns Hopkins大)と学会PresidentのZochodne教授(Calgary大)(写真1:弘大病理の八木橋教授と)p1から学会での音楽セッションでの演奏するようにという強い要請があったので,重い腰を挙げて出かけました.手ぶらで出かける訳にも行きませんので,我々が長年手がけている糖尿病神経障害患者における竹串テストによる感覚低下の結果と電気生理所見の発表も準備して出かけました.

 学会には弘大病理の八木橋教授も参加されたのですが,途中,大学の公務で急遽帰国なさり,八木橋教授のpaper も小生が代行発表を託されるという思わぬハプニングもありました.ディスポ竹串による痛覚テストはMayoのDr. Benn Smithにいたく感心され,何本か頂戴と乞われたので,持参の竹串を数本わけてあげました.あれらの竹串は今ごろMayoで活躍していると考えると痛快です.他にも竹串欲しいというDrが何人もいましたので少しずつおあげしましたが,我が国の外貨獲得に貢献すべく,「中国製はダメよ!」と注意した次第です.

今回の学会,電気生理あり病理ありで,話題は極めて多彩.一方,最近の我が国の学会は遺伝子一本やりの画一的発表が大半なので,近い将来,臨床力で世界においてきぼりを食うのではと,やや危惧した次第です.特に皮膚生検による病態解析の演題は何十題もあり,欧米において皮膚生検はひろく普及しつつあるようです.我が国でこの解析方法論を確立しているのは八木橋先生を中心とする僕らのグループだけであることはとても情けなく,本邦の末梢神経研究の底の浅さを痛感させられました.

学会での音楽セッションは10数年来の旧友WurzburgのKlaus Toyka教授(写真2中央)とDetroitのRichard Lewis教授とのトリオ(写真2左)P2で,2,3度のリハーサルを経て上々の出来でした.演奏の翌朝,小生が責任者を務める「医師のための神経筋電気セミナー(東京)」に出向くために友人達に早々に別れを告げてワシントンDCを出発したのですが,シカゴ空港のラウンジで筋電図セミナーでのデモに招聘している木村淳先生とバッタリ鉢合わせ.その時点から心は早くもセミナーの成功に向かって掻き立てられた次第でした.

 

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