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Archive for 3月, 2010

論文発表ー神経内科 

3月 31st, 2010

上野先生の論文が 神経内科に掲載されました

上野達哉、新井陽、鈴木千恵子、冨山誠彦、馬場正之

著名な頚部痛をきたしたcrowned dons syndromeの1例. 神経内科 72:335-336,2010

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部長日記13 プレガバリンとデュロキセチン

3月 25th, 2010

春めいたかと思うと寒風吹きすさび、イソップの童話さながら弄ばれているような北国の春三月、大阪で催された糖尿病学会「糖尿病学の進歩」シンポジウムに行ってきました。末梢神経障害には不快なしびれ感や痛みがつきもの、糖尿病神経障害はその代表的疾患で、我が国だけで百万人を越す患者が苦しんでいます。病的疼痛発生の機序が徐々に明らかになるにつれ、昨今は神経障害性疼痛治療薬の開発が盛んになり、ごく最近、米国FDAで「プレガバリン」と「デュロキセチン」の二剤が神経障害性疼痛治療薬として始めて認可されました。小生プレガバリン開発に責任者の一人として関与したので、両剤のお話をしてきたわけです。この両剤は我が国でも近々導入が検討されており、関係者の期待はとても大きい訳ですけれど、どんな場合に最も効果があるかは色々な場面で使ってみないと分かりません。即効性はプレガバリンが、副作用的にはデュロキセチンに軍配が上がるのでは?というのが現時点での小生の感想です。

1003糖尿病学の進歩

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パーキンソン病市民公開講座

3月 21st, 2010

 

痙性対マヒの患者さんむけの講演会にひきつづき、3月27日には、青森市文化会館で、パーキンソン病市民公開講座を開催いたします。 パーキンソン病の最新の治療からリハビリテーションまで幅広い内容での公開講座を予定しています。興味のある方は、ぜひいらしてください。なお、会場の都合上 定員は300名までとなっております。すでにたくさんの方からお問い合わせをいただいていますので、皆様 早めにご来場ください。

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痙性対麻痺患者相談会

3月 19th, 2010

3月13日 痙性対麻痺の患者さんおよびご家族を対象にした、講演会がアピオ青森で開催されました。どのくらいの方に参加していただけるか、不安でしたが、当日はたくさんの方にご来場いただきました。なかには 八戸や、むつ市といった遠方からはるばる来ていただいた方もいらっしゃり、患者さんむけの情報発信の必要性を感じました。今回は、講師に東北大学医学部リハビリテーション医学研究分野肢体不自由学分野の近藤健男先生をおむかえし、バクロフェン髄注療法をはじめとする、最新の治療についての講演がおこなわれました。治療についてのお話にくわえ、リハビリテーションの重要性についてのお話しもあり、大変勉強になりました。

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第86回日本神経学会東北地方会

3月 16th, 2010

3月6日 恒例の春の東北地方会が仙台で開催されました。当科からは 特発性眼窩炎症の演題と、central skull base osteomyelitisの演題を2演題発表してきました。みっちり準備をしていったかいあり、発表はとどこおりなく終了しました。 地方会は、普段あまり会うことのできない、東北地方にちらばっている、当科ゆかりの先生方にお会いできる貴重な機会でもあります。皆様お元気そうでなによりでした。

 お昼からは、これも恒例の、青森岩手神経免疫治療研究会があり、非典型的な、多発性硬化症患者の長期的な再発予防をどうしていくべきかということなどについて、症例をもちより 討論をおこないました。仙台はおもいのほか寒くおどろきました。久しぶりに仙台にいきましたが夜になってもたくさんひとがあるいていて、青森とはおおちがいでした。

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痙性対麻痺

3月 12th, 2010

3月13日午後2時から、アピオ青森で行われる 痙性対麻痺にたいする新しい治療についての患者さんむけの相談会の記事が東奥日報に掲載されました。

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部長日記 12 パーキンソン病治療の握り寿司論、および神経内科医のてんかん学

3月 5th, 2010

巷では2月は活動度が低下する月のようですが、我々のところでは研究会2つ大変盛り上がりました。 始めは2月4日(木)のパーキンソン病勉強会、特別講演は順天堂の服部先生で青森には度々のお越しです。先生のパーキンソン病治療方針は患者の不自由を極力取り除くこと、水野教授は1000mgを越すL-DOPA投与も辞さなかったとのお話、まさにわが意を得たり、でした。ガイドラインでは不可避の少数の患者にとってのマイナスの部分をいかに消せるかが専門医の腕の見せ所、感服しました。また、前座は当科の新井 陽Drで、運動合併症についての対策を彼のオリジナル理論「握り寿司の例え」で解説してみせ、聴衆を唸らせました。彼によるとL-DOPAは寿司飯でネタはいろいろな補助薬、そしてそれをどういう風に握って食べていただくか、寿司屋の大将は医師なのですね。写真は「新井の握り寿司理論」に大いに賛同されて発言なさっている服部教授(左)と新井 陽Drです。終わってから青森で一番「安くて美味しい」寿司屋さんで気勢を上げたのはもちろんですが、回転寿司の位置づけは・・・?
 2つ目は2月12日(金)のてんかん勉強会。京大神経内科の池田准教授が雪の青森に駆けつけて下さいました。池田先生はクリーブランドでてんかんの症候学と脳波学をHans Ruders先生に叩き込まれた俊秀で、柴崎 浩先生の片腕として我が国の臨床脳波学を支えるお一人です。てんかんは意識障害と痙攣の疾患と見られがちですが、発作波の伝播によって生じた多彩な症候学のビデオに聴衆一同釘付けになった次第です。実は、最近我々もTIAと見紛うような失語や高次機能障害を呈したてんかん患者を立て続けに経験し、てんかん症候学を知らずして臨床神経医たり得ないこと、身を持って体験しています。これまでの我が国の精神科的・脳外科的てんかん学にはそんな視点が欠けていたかも知れません。池田先生のお話は神経内科医が向かうべきてんかん学の道をくっきりと示す大変刺激的なものでした。まことに、てんかんは脳の秘密を垣間見させてくれる臨床神経学の華だと感じました。

1002 新井 &服部

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論文発表- Neuroscience Letters

3月 1st, 2010

三木先生の学位のお仕事が、Neuroscience Lettersに掲載されました。県病ではたらきながら、大学院生として研究もおこない、大変そうでしたが、これで大学院も無事卒業できそうです。

Clinical availability of skin biopsy in the diagnosis of Parkinson’s disease

○三木康生(Yasuo Miki, Masahiko Tomiyama, Tatsuya Ueno, Rie Haga, Haruo Nishijima,, Chieko Suzuki, Fumiaki Mori, Mitsuomi Kaimori, Masayuki Baba, Koichi Wakabayashi)

Neurosci Lett. 2010 Jan 29;469(3):357-9.                   

 

パーキンソン病の臨床診断は神経学的所見とL-dopaの反応性に基づいて行われる。しかし、パーキンソニズムを呈する他疾患を鑑別するため補助検査が必要となる場合がある。パーキンソン病の病理学的特徴はLewy bodyであり、病理学的検討でリン酸化α‐synucleinは皮膚など末梢の自律神経にも蓄積することが報告されている。今回パーキンソン病の診断において皮膚生検が有用であるかどうかを検討するために、我々は生検皮膚のLewy pathologyを評価した。The United Kingdom PD Society Brain Bankの診断基準に基づきパーキンソン病と診断した患者20人の前胸部および下肢外踝上方10センチの部位で6mmのパンチバイオプシーを行った。10%ホルマリンで48時間固定した後、パラフィン包埋した。生検部位より各々連続6切片を作成、そのうち30µmをあけて3切片を選び、患者につき計6枚をリン酸化α-synuclein抗体を用いて染色した。2人の神経病理医が検鏡しともに異常と判断したものをα-synuclein陽性と判断し、20例中2例(10%)で認められた。いずれも生検部位は前胸部であった。1例は罹病期間3年の64歳女性で、Hoehn-Yahr stage 2、UPDRS 2。もう1例は罹病期間10年の61歳男性でHoehn-Yahr stage 4、UPDRS 64であった。陽性患者において罹病期間や重症度において一定の傾向は認めなかった。

パーキンソン病の診断において本法は十分ではないと考えられたが、生検皮膚において初めてLewy pathologyを示すことができ、今後さらなる検討が必要と考えられた。

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