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Archive for 2月, 2010

髄腔内バクロフェン(ITB)療法講習会

2月 23rd, 2010

仙台でおこなわれた ITB療法講習会に参加しました。バクロフェンを髄腔内に持続投与することによって痙性を劇的にとることができる治療です。手術にさきだちおこなわれる、試験投与の評価は、これまで、術者しかできませんでしたが、最近、術者でなくてもできるようになったので参加してきました。講習会は朝から夕方5時ころまでみっちり行われました。手術の実際や、薬液の交換、流量速度の変更の仕方などもりだくさんの講習会でした。 神経内科領域では、とくに痙性対マヒの患者さんなどがよい適応になるのではないかと思われます。これまで、痙性をとるためのあまり良い治療はなかったのが現状なので、今後に大いに期待したいと思います。

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春近し

2月 18th, 2010

0549まだまだ雪はたくさんありますが、日差しが日に日につよくなり、春が近くなってきた感じです。病院裏手では、来年オープンする新救急センターの ヘリポートの工事がすすんでいます。

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部長日記 11

2月 12th, 2010

新年早々3つの研究会に参加しましたのでご紹介します。

まず、1月21日(木)には既報のごとくCVDの研究会が開かれ、当科羽賀Dr.が昨年の当科脳梗塞患者で発症から治療開始まで要した時間についての調査結果を報告しました。二百数十名の患者中t-PA治療が実施できたのはわずか5名、全体の2%に過ぎず、治療開始までの時間をどうすれば短縮できるか、大きな課題が浮き彫りにされました。小生カメラを持参したのですが、羽賀Drの熱演に圧倒され、我に返ったら彼女の話はすでに終わってました。羽賀先生ごめんなさい。特別講演は岩手医大の寺山靖夫教授で、新しい脳梗塞治療ガイドラインを基に、ご自身の脳梗塞診療に関する理念を述べられました。太平洋戦争中のゼロ戦とグラマンの設計思想などを引き合いに、ユニークな視点からガイドライン設定の背景やそれに囚われすぎた場合の問題点についてご意見を述べられました。小生は、それなりの立場にある先生が「治療ガイドライン完成すなわち治療法確立」とおっしゃるのを聞いて、ビックリしたことがあります。寺山先生のお話はそれとは全く逆の、苦悩する臨床家の琴線に触れる説得力に富むものでした。

23日(土)は「動画で学ぶ青森神経症候研究会」でした。文章では形容しがたい舞踏運動、チック、Oculogyric Crisis、Kojewnikoff症候群 などのビデオを見ながら特別講演の福島医大宇川教授も巻き込んで白熱した議論が飛び交い、2時間の予定が3時間に超過するほどの興奮のひと時でした。「青森」と銘打ったのですが、蓋を開けたら函館や秋田、岩手からも先生方が駆けつけられ、「青函・北奥羽」に名称を変えようと思ったほどです。なお、宇川先生は厳しい質問やご意見を真正面から投げかけることで有名な方ですが、小生は先生のご発言の端々に臨床神経学とその周りで悩める亡者どもに対する先生の「求愛」の心を感じました。日本的付和雷同を排斥する姿勢にも大賛成です。写真は研究会終了後に宇川先生を囲んだ一こまです。

最後に、26(火)27(水)の両日、英国大使館の会議室で「UK-JAPAN脳機能解析ワークショップ」なるCLOSEDの会がありました。尾崎 勇先生が10年数来続けてきた脳磁場解析の共同研究者として小生も大使館からご招待に預かったのです。領事部には留学前に行ったことがありますが、大使館の構内を歩けるのは初めてなので、興味津々出かけた訳です。その塀の内側は、うっそうと生い茂る木々の中に石造りの家が散在する、まことに英国村でした。Reception Roomは質素だがサロンコンサートでも似合いそうなエレガントな造り。ワークショップは新しいホールで行われましたが、講演途中の合間合間に質問だの議論だの笑いさえ入る種類のアットホームな雰囲気でした。そういえば、宇川先生もLondonで勉強された方でしたね。英国流の議論は上下関係やポーズにはとらわれない自由さが取りえです。1001 動画研究会s

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海外医療視察研修報告

2月 7th, 2010

当科の西嶌先生が、海外医療視察研修に参加し、スペイン フランスの病院を視察してきました。その報告です。

はじめに 

去る平成22年1月21日から1月28日までの期間に、平成21年度海外医療視察B研修が行われ、若輩ながら参加させて頂きました。スペインのバルセロナ市、フランスのニーム市、同じくフランスのパリ市を訪れ、各地の地域医療の中心となっている公立病院を視察しました。このような得難い機会を与えて下さった吉田茂昭院長、馬場正之部長、関係各位の皆様に深く感謝しております。

スペイン、バルセロナ市 

平成22年1月22日バルセロナ市北部のバルダエブロン大学病院を訪れ、病院視察を行いました。スペインの公的保険制度に加入していると、居住地区によってかかりつけ医が指定されます。緊急時を除くと、かかりつけ医をまず受診し、その紹介によって専門的な治療が可能な病院を受診できます。しかしながら、通訳のSuzukiさんの言によれば、大概のかかりつけ医は「患者の扱いが雑」で、「レントゲンを撮るのに3か月も待つ」そうです。従って、裕福でなくても、私的な個人保険にも加入する人が多いようです。

バルダエブロン大学病院 

カタルーニャ自治州政府は同州をいくつかの地方に分割して管理しており、バルセロナ地区はその一つであります。バルセロナ地区がさらに4地区に分割されており、北部地区の中枢病院が、今回訪れたバルダエブロン大学病院です。50年以上前に開設されています。1200余床を有しており、地区における専門的医療の提供のみならず、研究、教育にも力を入れています。病院の特徴としては、救急医療が充実しており、ヘリポートも完備しています。またやけど患者用の病棟が有名です。地方柄か、ジプシーなどの多様な階層の患者を多く受け入れていました。院内見学としては、2009年に開設あるいは新装された内視鏡部をみせて頂きました。印象的だったのは麻酔科医が5-6人も登場したことです。

感想 

総合した感想としては、個々の問題点やそれに対する取り組みに関しては、日本での医療事情や改革への取り組みと比べて特に目新しい点はなかったように思いました。しかし、州自治政府が地方全体の医療を管理しており病院も5年計画での改革を目指している点で、変革の方向付けが明確で、かつその方向へ着実に歩みを進めているという印象を持ちました。

おわりに

ほかの2か所の病院の視察につきましては、当院での報告書、あるいは、研修団としての正式な報告書(全国自治体協議会雑誌に掲載予定)をご覧頂ければ幸いに存じます。

院内見学の際に案内してくださった内視鏡部のJose Ramon Armengol-Miro先生、病院視察を手配して下さりかつ市内の様子を私達に見せることにも熱心だったティ・シィ・アイ・ジャパンの稲葉正幸様、通訳のSuzukiさんに感謝します。また、忙しい中快く送り出してくれた当院神経内科の皆様に感謝致します。

有難うございました。        (西嶌記)

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動画で学ぶ青森神経症候研究会

2月 3rd, 2010

1月23日 動画で学ぶ青森神経症候研究会がひらかれました。今回は、第1回ということで、みなさん秘蔵の動画をもちより、ああでもないこうでもないと、活発にdiscussionがされました。私も演題を発表しましたが、動画の発表ははじめてだったので、動画を編集する方法がよくわからず、大変苦労しました。当日は、コンピューターが固まることもなく、無事発表が終了し、ほっとしています。特別講演は、福島県立医科大学の宇川先生の、日常よく見る不随意運動 の御講演でした。日常よく見るというタイトルでしたが、めったにみることのない動画が多く、とても勉強になりました。また、宇川先生が講演の途中で、ときどき壇上から、これはなんでしょう?と質問をされ そこのあなた といったふうに、指名されるので、大変スリリングでした。

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